

サプリメントや化粧品等に対する、ドーピング禁止物質の一斉分析サービスです。
分析項目については、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)の規定するドーピング禁止リスト(禁止表国際基準)などをもとに、サプリメント等に混入する可能性の高いドーピング禁止物質をドーピング防止の専門家とともに選定しています。
※ なお、当サービスは、JADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)が設置した、サプリメント認証枠組み検証有識者会議により発行された 「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」に準じた運営体制を取っています。

分析済みを示すマーク「Anti Doping Action」を付与いたします。
当社の指定するドーピング禁止物質分析が検出されない場合は、外部公開可能な分析結果報告書とともに、分析済みを示すマークを付与します。マークはwebサイトでのPRはもちろん、商品への印字も可能です。
※ イルホープは他社のアンチドーピング認証サービスとの提携は行っておりません。分析済みマーク「Anti Doping Action(アンチ・ドーピング・アクション)」のみ発行しております。
サービスの特徴
ドーピング防止専門の薬剤師を中心に運営
本サービスはドーピング防止専門の薬剤師や、ドーピング問題の研究家を中心に運営しています。サプリメント や化粧品に対するドーピング物質分析サービスの他にも、アンチ・ドーピング講習や、ドーピング相談窓口代行など、ドーピング防止の専門家がいることゆえの様々な対応が可能です。
01申し込みから分析まで国内で完結
申し込みから分析まですべて国内で完結できます。分析機関については、検査に精通した要員による、安定した検査結果が出せる機関を指定しています。また、各分析機関に対しては、ISO/IEC17025ないしそれに準じた検査レベルであることを要求しています。
02分析結果の公表が可能。分析済みマーク「Anti Doping Action」も付与
分析結果に関しては報告書として提出。ホームページなど外部への公開が可能です。同時に分析済みのマーク「Anti Doping Action(アンチ・ドーピング・アクション)」も発行いたします。
※ なお、本サービスは、ドーピング物質が100%混入していないという証明を行うサービスではありません。予めご了承ください。
03第三者認証サービスと比べて安価で手軽にご利用可能
本サービスは、アンチ・ドーピングを目的とした分析のみのサービスなので、第三者認証サービスと比べて安価にご利用いただけます。
第三者認証サービスとの違いは工場の視察がないことです。該当ロットのみを分析するため、年間を通して製造ロットが少ないメーカー様や、特定のロットのみ分析したいというメーカー様にはおすすめです。
04
分析結果の流れ
分析手法・精度
本サービスで使用している分析手法
正確な分析結果をお客様にお届けするために「LC-MS-MS分析(液体クロマトグラフィータンデム質量分析装置)」に加え、LC-MS-MS分析の結果の正確性を確かめる「添加確認試験」も行っています。

LC-MS-MS 分析は、サプリメントや化粧品など多種多様な成分を含む食品などから、ごく微量含まれる成分を検出する際に使用される分析方法で、食品中の残留農薬を調べる際にも導入されるものです。LC-MS-MS 分析 では、LCによりドーピング禁止物質や農薬などを分離したのち、それぞれ固有の質量であることをMS-MSにて調べ、得られる波形の強度から、ドーピング禁止物質が含まれていないかどうかを調べています。この試験方法は尿をサンプルとしたドーピング検査でも実際に行われる方法で、非常に高い信頼性と分析精度を持っています。
一方、他の分析機器では不得意とする不安定な成分を分析することができるLC-MS-MS 分析ですが、依頼製品に含まれるドーピング禁止物質とは関係のない栄養成分などが分析の夾雑成分となり、分析精度が落ちてしまう可能性があります。
そこで分析精度の確認を目的に添加確認試験を行っております。具体的には、お客様からの依頼製品 (A)と、依頼製品に既に濃度が分かっているドーピング禁止物質を添加したもの(B)の2つに含まれるドーピング禁止物質の量を各々測ります。(A)からドーピング禁止物質が検出されず、(B)からドーピング禁止物質が検出されれば、(A)にはドーピング禁止物質が含まれていないことを正確に判断することができる、という分析手法です。
本サービスの分析精度

当社では、国際規格 ISO/IEC17025 に準ずる体制をとる、分析機関において高精度の分析を行っています。
JADA(日本アンチ・ドーピング機構)が公表している「スポーツにおけるサプリメントの枠組みに関するガイドライン」を見ると、製品の分析機関に関しては以下の内容が書かれています。
3.4 製品分析にあたる分析機関に求められる能力要件
対象となる製品の性状を考慮し、分析の下限値は以下の通りとする。
① 液体の製品:100ng/1ml
② 固形の製品:100ng/1g
《解説》 WADA 認定分析機関に適用される分析下限値を参照するものの、本件に係る下限値の設定は、ドーピング検査とは異なり分析対象物の性状が多岐にわたること等を考慮し、設定した。
最新鋭の機器(LC/MS/MS)と添加確認試験により、ガイドラインでの基準である100ng/g(*1)の精度での分析を可能としています。そのため、万が一のトラブルの際にも、きちんとした証拠としての分析結果を提出することができます。
※ サンプルの特性や相性により、100ng/gでは報告できない成分があります。
分析品目の選定方法

当社では、JADA公開のガイドラインにて指定する内容に沿って、分析品目を選定しています。
当社では、主にJADA公開のガイドラインにて指定する内容に沿って、分析品目を選定しています。
3.2 製品分析において対象とする項目(物質)の範囲
製品分析において対象とする項目(物質)の範囲は、世界アンチ・ドーピング機構(以下、WADA)から公開される統計情報3に基づき、検出された禁止物質のうち、WADA の禁止表の各区分について、それぞれの上位 50%の物質を一次的対象範囲として、一次的対象範囲のうちの 60%を下らない範囲とし、この範囲について分析を行うことが求められる。 尚、経口での摂取の可能性が無い、もしくは低いと考えられる物質は、分析の対象より除外する。
JADAガイドラインに基づく分析対象の制約
イルホープでは、可能な限り幅広いドーピング禁止物質の分析ができる分析方法と分析条件を採用するようにしています。しかし、全てのドーピング禁止物質を分析することは現実的に難しい一面があります。JADA公開のガイドラインにあるドーピング禁止物質のすべてを分析できない理由は、以下3つです。
JADAの公開するガイドラインで指定するドーピング禁止物質物質は、世界的に検出された成分の統計であるため、優先的に分析すべき対象である一方、統計データが約2年前のため、ここ2年で流行しているような成分については、分析対象としていません。
そこでイルホープでは、国内外のドーピング禁止物質に関する論文などを集め、ドーピングに精通した大学の先生とともに、最新の情報を反映した分析品目になるよう調整しています。そのため当社にて分析した製品は、アスリートにはドーピング違反になる危険性が低減された製品と伝えることが可能です。
分析結果

ドーピング禁止物質分析サービスによる検査を実施した製品(製品ロット)の報告書をご確認いただけます。
※ 報告書に記載のない製品Lotは、本サービスにおいては分析を実施していない製品Lotとなりますので、安全性や使用可否については各企業へ直接お問い合わせください。